こんにちは!
まごころ鍼灸整骨院小机院です。
2月に入り、学生にとってはあと1ヵ月で卒業や進級になると思います。
スポーツをやっている学生は春休みに入れば進学先の部活動に参加などする方もいるかと思います。
新学年になったり、新たなカテゴリーに上がっていく学生は早々に体格差や運動強度に悩まされるでしょう。
体格差に関しては短期間で上級生に追いつく事は難しいでしょう。新たなチームでしっかりと取り組む事が大事です。
運動強度に関してはこちらも身体がまだ練習に耐えられる状態ではないので体力や筋力をつけていく事をしていきましょう。
しかし、体力・筋力がついていない学生が、がむしゃらに上級生についていけば必ずどこかしらの痛みが出てくると思われます。
そこで、本日は中高生に多い膝の障害 ジャンパー膝 ついて話していきたいと思います。
ジャンパー膝とは
まず、ジャンパー膝とは膝蓋靭帯炎とも呼ばれ、ジャンプ動作、ダッシュ&ストップ動作など急激な動作を繰り返す事によって、膝蓋腱に負荷がかかり炎症が出てしまうオーバーユース障害の1つです。
バレーボールやバスケットボール、サッカー、陸上、体操などの競技者に多く、特に競技レベルの上がる中高生に発症リスクが高くなります。
男性に多いのも特徴です。
原因
ジャンパー膝の原因として挙げられるのは大腿四頭筋の硬さです。
ではなぜ大腿四頭筋が硬くなってしまうのか?
上記にも書きましたが、ジャンプ動作など急激な動作を繰り返す事により大腿四頭筋の収縮を伴い、
大腿四頭筋の先にある膝蓋腱に強い牽引が繰り返され膝蓋靭帯に負荷が掛かり、炎症がおき、痛みになってきます。
症状
典型的な症状はジャンプ動作や長距離を走った時に膝蓋靭帯(お皿の下あたり)の痛みです。
ジャンプ動作や走る時に痛みを伴ってしまう為、全力を出せずにパフォーマンスの低下につながってしまいます。
同じように成長期のスポーツ傷害で膝が痛くなるものにオスグッド・シュラッダー病というものがあります。
ジャンパー膝との大きな違いは痛みの部位にあります。オスグッド・シュラッダー病は脛骨粗面(膝蓋靭帯の下。脛骨部)に痛みが出ます。
セルフケア
ここでは自宅や練習前後に自分で行うセルフケアを紹介していきます。
1、アイシング
まずはアイシング
炎症がある状態でストレッチを行なっても、逆に患部にストレスを与えてしまい炎症が治まらない可能性があります。
氷嚢やビニール袋に氷(冷凍庫からとった場合は一回水に濡らし、霜をとりましょう)を入れ、空気を抜き、平たくします。
直接痛みのある部位にあててバンテージや包帯などでしっかりと密着させ、15~20分行いましょう。
保冷剤などは凍傷になる場合があるので気をつけてください。
2、セルフストレッチ
・右膝で行います
・青い線が伸びている部分です
・1回20秒×3セット
セルフストレッチ①
- 右足が上になるように横向きに寝まます。
- 右手で右足首を持ち後ろに持ち上げる。
- 太ももの前側が伸びてきます。
セルフストレッチ②
- セルフストレッチ①の2まで同じ。
- 膝を上に挙げた(股関節を開く)状態で後ろにもっていく。
- 太ももの前側の内側が伸びてきます。
セルフストレッチ③
- 右膝を床につき立ち膝になります。
- 右手で右足の付け根を前に押しだします。
- 同時に左膝を前に曲げていきます。
- 太ももの前側が伸びてきます。
3、パートナーストレッチ
自分でしっかりと伸ばせない時は他の人にストレッチを行なってもらいましょう。
より柔軟性が出やすくなります。
特に小中学生はしっかりと自分で行う事が難しいので親御さんが積極的に行ってあげてください。
・右膝で行います
・1回30秒×2セット
パートナーストレッチ①
- ストレッチされる人はうつ伏せ。
- ストレッチを行なう人は相手の膝と床の間に自分の膝を入れます。
- 相手の膝を軽く曲げた状態で足の付け根を床の方向に押します。
- 太ももの前側が伸びてきます。
パートナーストレッチ②
- パートナーストレッチ①の2まで同じ。
- 相手の膝を軽く曲げ、外側に開きます。
- 2の状態で足の付け根を床の方向に押します。
- 太ももの前側の内側が伸びてきます。
まとめ
新学年になる4月・5月と環境が変わり、運動強度も変わってきます。そういう場合に怪我が多くなってきます。
今までのようにセルフケアを行なっていても、運動強度が上がった分セルフケアを増やさなければなりません。
ですので、まずは新学年に上がる前にしっかりと自分の身体のコンディションを整えて臨んでいけるといいです。
そのお手伝いとしても、このストレッチを参考にしてみてください。
今回はジャンパー膝でしたが、膝の怪我では同じようなストレッチも行います。
ですが、症状によっては違う事もあります。
もし膝の痛みなどが出た場合は是非、当院にお越しください。
最善の施術を提供させていただきます。