腱鞘炎(ドケルバン病)とは?
ドケルバン病(De Quervein病)は手首の親指側延長上に発生する腱鞘炎(けんしょうえん)です。
幅広い年齢層にみられ、女性の発症率がやや高いことが知られています。
腱鞘炎が起こる原因
痛みが発生する部分には「第一コンパートメント」という腱鞘があり、その中を短母指伸筋腱と長母指外転 筋腱という親指を動かす2本の腱が滑走しています。
腱鞘が肥厚(ひこう)すると、腱が摩擦を受けやすくなり炎症(腱鞘炎)がおきます。
パソコン、スマートフォンの操作を多く行う方や手の把握を伴うスポーツマンなどにも多くみられますが、妊娠時・産後・更年期のエストロゲン分泌が低下している女性に多くみられ、女性ホルモンのアンバランスやその低下との関連が指摘されています。
育児中の女性が新生児の首を支えながら抱っこするなど、母指で何かを長時間把握する姿勢が続くと発症しやすい症状です。
・病院・整形外科での治療
いわゆる医療機関では、レントゲン・エコーなどでの画像診断で明確に鑑別した後、湿布及び痛み止め・専用サポーターを処方することが特徴です。
ただし、多くの整形外科で行われている「ステロイド注射」は、腱鞘の組織を痛めてしまう可能性があるため、頻繁に行うことが出来ません。
・接骨院・整骨院での治療
接骨院(整骨院)に通院するメリットは、物理療法をメインとした炎症の早期回復や筋肉の柔軟性を取り戻すことだけでなく、一見無関係と思われる「骨格」へのアプローチによる再発防止(予防)をセットで受けられることです。
物理療法とは・・・温熱、光線(レーザーなど)、電気(低周波、干渉波など)、マッサージなどの物理的手段を用いて痛みを和らげたり、循環を改善させたり、むくみを軽減させたり、体を動かしやすくする治療法のこと。
手や指に負担を掛ける原因の一つに「姿勢」も影響する場合があり、不良姿勢を起因として筋肉の緊張と共に肩甲骨の動きに影響し、それがやがて腕や指の正常な働きを阻害するケースを想定した施術法(予防)を行なうところもあります。(骨格矯正が代表的な方法です。)
当院での腱鞘炎に対する施術方法
当院では、初診時に丁寧な問診(ヒアリング)を行います。
患者様の身体状態や生活で多く行う動きやクセ、普段の姿勢などを細かくお伺いし、必要に応じて姿勢の写真撮影を行います。
姿勢にまつわる癖、骨格の歪み、低下した筋力などを詳細に確認し、腱鞘炎の原因を特定していきます。
治療プログラムが出来上がったら、治療開始となります。
炎症による痛みが強い場合は、初期にアイシング及び「ハイボルテージ電気刺激療法」という高圧電流と超音波振動を利用した治療器にて炎症や痛みを抑えます。その後の経過に応じて、前述した骨格矯正も行います。
腱鞘炎でお困りの方は、お気軽にまごころ鍼灸整骨院小机院へご相談ください。