こんにちは。まごころ鍼灸整骨院小机院です。
前回は気血阻滞と寒湿による腰痛に対する鍼灸の施術例についてお話ししました。
東洋医学からみた腰痛①→https://xn--28jb9joc8602aj1l32czu0a965eccgca832k.com/カッピング/東洋医学からみた腰痛①
東洋医学からみた腰痛②→https://xn--28jb9joc8602aj1l32czu0a965eccgca832k.com/カッピング/東洋医学からみた腰痛②
今回は湿熱と腎虚による腰痛への施術例についてお話していきたいと思います。
【2】各分類に対する鍼灸治療
3.湿熱
この証は前回の寒湿とは反対に、体内に熱がこもることが原因と考えられます。
その為腰部に集中した熱を冷やしたり動かすことで発散させる必要があります。
この時に注意すべきなのは湿邪の存在です。
湿邪を伴う熱邪による腰痛では、湿邪の性質により体内の水分を下にさげてしまっていることがあります。
水分が下半身に溜まるとむくみや重怠さ、冷えなどを生じますので安易に水分を取ってしまうとより症状が悪化することがあります。
熱邪の性質では体内の熱を上へあげるので、患部の熱感のほか上半身のほてりや喉の渇きなどを感じやすいです。
経穴名で挙げていくと、
・腎兪(腰)
・陰陵泉(下腿)
・豊隆(下腿)
・合谷(手)
熱邪は運動をすることで発散され易く、それに伴い腰痛も消失することがあります。
よってこの場合の腰痛では鍼に電気刺激を流すパルス療法を行うこともオススメしています。
電気刺激による鍼は筋力が低下していたり上手く使えていない筋肉をピンポイントで動かすことができます。
4.腎虚
この証では過労や老化などにより腎の気が少なくなることで起こるとされています。
腎虚の説明で腎の気は生命力のことであるとお話ししました。
よってこちらでは少なくなってしまった腎の気を補う経穴を選ぶことが多いです。
体には臓器や身体の一部の名前が使われている経穴が多数存在します。
各経穴の名前には由来があり先人達の多くの臨床の結果、その場所に対し効果が高いという目印の意味合いもあります。
経穴名で挙げていくと、
・腎兪(腰)
・湧泉(足底)
・命門(腰)
・太渓(足首)
命門や湧泉は脊柱上や足底にあるのでお灸でしっかり温めて補う事がおすすめです。
腎虚の腰痛は出現と消失を繰り返しやすいので、施術後に痛みが治まってもきっかけ一つで再発する可能性が高いです。
他の腰痛でもそうですが、原因が一過性のものでない限りは再発する可能性は必ず存在しますし場所や痛みの変化も起きることがあります。
以前より痛くないから、今まで痛くなかったから、というのはお身体には通用いたしません。
昨日今日痛くなくても明日は分かりません。
安静にすることで軽快する方もいれば悪化する方もいます。
お痛みの状態から生活習慣などのプライベートな事も聞き取りをするのは、原因や経過をイメージして必要な治療を選択する為でもあります。
ご希望の治療なども伺いますが、時に意に沿わないご提案をすることもあります。
あくまでご提案ですので、ご自身の状態などを加味して治療を受けて頂ければと思います。
東洋医学からみた腰痛はこれで終わりとなります。
次回はまた別の病証についてお話ししたいと思います。
JR横浜線・小机駅から徒歩一分ととても行きやすい場所にあります。
当院は大通りに面している為、お車やバイクで来院される方も多くいらっしゃいます。
専用の駐車場はありませんが提携しているコインパーキングがございますので、来院された患者様には割引のサービス券をお渡ししております。
お車の方で提携駐車場をご利用された方はお会計時に受付までお申し出ください。
院内は段差がありませんので足元が心配な方やベビーカー、車いすでのご来院も歓迎しております。
事前にお伝え頂ければベビーカーはベッドに横づけも可能ですので、お子様の様子を見ながら施術を受けることが可能です。
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